6.企業のメンタルヘルス対策 手順-ステップ4「対策の策定」

 今回は「2.企業のメンタルヘルス対策 手順表」で示した「メンタルヘルス対策の手順モデル」の、ステップ4である、「対策の策定」について詳細を掲載します。

 ステップ1~3までで、メンタルヘルス対策の基礎を構築しましたので、いよいよ具体的な対策を立案するステップに入ります。

 当ブログの「1.企業のメンタルヘルス対策」で掲載した通り、厚労省は平成18年3月に「労働者の心の健康の保持増進のための指針」を発表し、企業に対してメンタルヘルス対策の推進を促しています。

 しかし、「1.企業のメンタルヘルス対策」のページでも述べていますが、中小企業がこの指針を見たとき「そこまで対応できる余裕は無い」と思ってしまうほど、きめ細かい内容となっています。

 そこで当協会は、企業規模に関係なく実施いただきたい対策をまとめました。
 なお、ここでは、まず予防対策を掲載します。
 (不調者が出た場合の対策はステップ6で詳述します)

メンタルヘルス予防対策 -実践4項目-

① 上司(管理者)と部下の良好な関係の構築 (ラインケアが大切)
② メンタルヘルス発生要因の把握
③ 管理者の育成
④ 定型的な活動を継続する

 ここでは、以上の4項目について説明します。

① 上司(管理者)と部下の良好な関係の構築 (ラインケアが大切)

◆ ポイント ◆

・挨拶が日頃から行われていない職場では、部下によっては最初、反応が無いこともあるが、継続して実践することで、徐々に反応が返ってくるようになる。
・形式的に実施するのではなく、部下の様子を観察することが大切。
・部下からの相談・要求は放置せず対応する。
・場合によっては、飲みニケーションも。(本音の会話ができる)

② メンタルヘルス発生要因の把握

◆ ポイント ◆

・厚労省は平成23年7月に「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」を設置し、平成24年3月15日、「職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言取りまとめ」を公表した。
・この中で、パワーハラスメントの概念と典型的な行為類型を掲載している。

◆ ポイント ◆

・部下の異変に気付いたら、普段接する機会が多い直属の上司に期限を決めて観察してもらい、異変が続くようであれば人事等の担当部署・産業医と連携して対応する。

対応例:
 仕事上のミスで落ち込んでいる者がいるという報告が総務にあったため、経過を観察しながら産業医と相談して、病院に行くように指導した。

・会社全体や特定の職場の風土(雰囲気)が悪化したと感じたら、些細なことでも原因を掘り下げる。

③ 管理者の育成

 

<参考> 中間管理者による社内ミーティングを実施した例

 ④ 定型的な活動を継続する

 朝礼など、定型的な活動を継続すると言っても、当然ですが目的を認識して実施しなければいけません。

 その目的とは、“違和感”が無いか確認する、ということです。

 いつも元気な人がしょんぼりしているとか、逆に、いつもは大人しい人のテンションが高い、ということになれば、違和感を受けると思います。

 しかし、肝心の“いつも”の状態を知っていないと、違和感を感じることはできませんので、定型的な事を継続することが大事です。

◆ ポイント ◆

・遠隔地にある営業所など、少人数で構成される事業所への配慮も忘れない。

まとめ メンタルヘルスの予防対策 とは

ご注意
 上記の予防対策を実施することによって、完全にメンタルヘルス不調者を出さないことを保証するものではございません。
 あくまで、効果があると考えられる一例として認識下さい。

掲載日:平成24年5月18日(金)

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